建具屋の技術の一つとして、組子細工という技術があります。ほんの少しのズレでも組子を組むことができなくなり、完成品の出来が全然変わってくるとても繊細な技術です。今回は組子細工について触れていきたいと思います。

窓障子の製作を頂き、施主様と打ち合わせを行い、製作いたしました。縦繁のシンプルなデザインですが、中のほうを八角面にとり、組子一本一本の大きさも細すぎず、太すぎず、八角面の中の縦組子が綺麗に見える様に組子のピッチにも気を付けて製作しました。外の光が入ってきて縦組子が映えて綺麗です。

この作品は前に全国建具展示会に出品した作品になります。組子の種類としては重ね竜胆というもので、組子の1部を色違いの組子を使い、円を表現できるように表しました。円も繋がりをもっているように配置し注意しました。2枚の戸で一つのものになるようなイメージで製作いたしました。

今回紹介した作品はほんの一部のもので組子の種類にもまだまだたくさんあります。興味のある方は調べてみてください。富沢建具店のHPでもこれから組子を使った作品もアップしていきますので楽しみにしていてください。